2019年12月11日

船萌えの記・三度

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トリオンプ文化祭ブログをご覧の皆様、ごきげんよう。
この度、船舶擬人化イラストの展示と物販にて参加させていただく千紗みかんと申します。
私の自己紹介や、展示する作品の内容は以前の文化祭ブログ記事をご覧ください。

さて、本日は私の好きな船『スカンジナビア号』が日本に訪れた日なんですよ。せっかくなので、今回のブログ記事はこの船について語りたいと思います。
スカンジナビア号は元々『M/S Stella Polaris(ステラポラリス)』という名前のクルーズ客船で、1927年にスウェーデンのイェータ・ヴェルゲン造船所で進水しました。
クルーズ客船というのは【船旅を楽しむ目的】で作られた旅客船の一種で、移動手段としての客船とは異なります。
今日で言うと、飛鳥U・にっぽん丸ぱしふぃっくびいなすはクルーズ客船、横浜で保存されている氷川丸は貨客船と言って、同じ客船でも別の種類に当たります。

話をスカンジナビア号に戻して、その後なんやかんやあって1969年に客船業を引退し、日本の伊豆箱根鉄道に引き取られることとなりました。
そして今からちょうど50年前の1969年12月11日に日本を訪れ、スクリューを取り外した後に沼津・西浦木負にて、洋上のホテル・スカンジナビア号として第二の船生を歩む事になります。

さて、沼津と聞いてピンと来た方もいらっしゃるかと存じますが、この船は『ラブライブ!サンシャイン!!』にも多少関係があります。
本編にこそ登場しないものの、沼津まちあるきスタンプの絵柄に採用されたり、作中に登場するユニット『CYaRon!』の楽曲『P.S.の向こう側』はスカンジナビア号をモチーフにした楽曲ではないかとファンの間では囁かれております。
もしこの船が今も残っていたら、浦の星女学院が廃校になったあと、最後まで統廃合に反対したAqours率いる浦女の生徒たちがスカンジナビア号に立て篭もる…という学園艦的な展開もあったんだろうなぁと個人的な妄想が膨らみます。

この船は2006年に故郷のスウェーデンに戻る途中、沈没してしまったのです。

バブル崩壊後、経営状態が悪化したスカンジナビア号は、スウェーデンのペトロ・ファースト社に売りに出されることとなったのですが、曳航中に浸水〜沈没してしまい、現在は和歌山県の潮岬沖で深い眠りについております。
今でこそ氷川丸や帆船日本丸が重要文化財に認定され、保存船舶の歴史的価値が認知されつつありますが、奇しくもその年は氷川丸が入場者数の減少のため営業終了(現在は再開)した年でもあり、保存船舶にとっては冬の時代でした。
もしこの船が、あともう少し沼津にいてくれたら……。

個人的に、浦の星女学院の廃校騒動はスカンジナビア号の保存問題のメタファーじゃないかとずっと思ってて、本編で出てくれないかなーとずっと願ってたんですが、結局登場することはなく、代わりに某シャーマン漫画の続編でそっくりさんが登場して、盛大にお茶噴きました。

最後に、拙作の船舶擬人化同人小説『北極星と船霊達』の紹介をば。
艦これやアズールレーンなど、艦艇をモチーフにした擬人化作品は数あれど、先程紹介したスカンジナビア号のような商船、それも現代の商船をモチーフにした擬人化シリーズ小説は、アマチュアでも恐らくこれだけです。
船体を失い、行く宛のないスカンジナビア号の船霊・西浦ステラは、氷川丸の船霊・氷川八雲に招かれ、横浜で第二の船生を送ることになるが……?
第一話はPixivでまるまる公開しておりますので、ご興味を持たれた方はぜひご一読いただけますと幸いです。
文化祭当日は、こちらの小説本やグッズの物販や、使用したイラストの展示が行われますほか、ほかにもありそうな予感がするのでご期待ください。
posted by トリオンプ文化祭 at 23:58| Comment(0) | 第11回文化祭(2020年) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする