2023年07月28日

採点カラオケアプリ分析に挑戦した2か月の記録

ごきげんよう。店鳥です♪
文化祭エントリーの告知は近日出しますね。
今回はゴールデンウィークに開催した「トリオンプ春のおんがくまつり」の一出演者の後日談です。

【いきさつ】
おんがくまつりで店鳥は初めてカラオケ(フリー音源)でカバー曲を歌いました(トリオンプ合唱団(仮)の活動を除く)。ゆるいイベントだし、知ってる歌の方が聴く人もとっつきやすいのかと。
しかし歌った後じわじわ不安になってきた。
というのは、もっぱらやってるオリジナル曲では楽曲:歌唱=9:1くらいの気持ちなんですね。音源作った時点でほぼ仕事終わりで後は発表するだけみたいな。対して他人のオケで他人の歌歌うのって歌唱10じゃないですか。
そもそも店鳥、普段カラオケしてない。みんなでお酒飲んでワイワイは好きだけどカラオケ自体はあまり興味がなく、最後に行ったのって雛鳥生まれる前だったような。
合唱団の活動もお休みだしたまには他人が作った歌も練習しようかと家でできるカラオケアプリをインストールしたところ、思いがけず夏休み前の自由研究が始まってしまったのでした。

【まずはアプリをやってみる
カラオケアプリは「Pokekara(ポケカラ)」を選びました。理由は単純に無料で曲数制限なく採点カラオケができるから。あ、これ広告案件じゃないですよ?
本来交流目的のアプリらしいけど、そういうの不要だからDM機能はオフ、ルームとかライブとかいうパリピ向け機能には触らず、ストイックに歌を練習します。
やってみると、合唱団で譜面見て練習した曲は95点以上取れるけど(上位10〜25%くらい?)、耳で聞き覚えただけの歌は残念な結果に。全体の半分以下の順位になることも。
そういえば店鳥、耳コピできない体質なんだった。今時の複雑なリズムはきっちり縦に割って理解するまで歌えない。合唱団でも歌詞カードしかない時は小さい音符書き込んだりしてた。

が、練習しているうちにあることに気づいた。
このアプリ、歌ってる最中にリアルタイムでフレーズごとの点数が表示されるんだけど、一時停止してそのフレーズだけ歌い直しができるのだ。つまり点数が低かったフレーズはその場で高得点が出るまで何度でも歌い直せばいい。

IMG_3505.pngこの技を利用すると、1曲に1時間かかるけど、マイナー曲ならこの通り。












しかも、曲ごとに得点ランキングが表示される欄があることもわかった。
こうなると俄然やる気が沸いてくる。


【採点AIの攻略を目指して試行錯誤する】

最初はとにかく原曲通り歌えば高得点が出ると信じ、原曲を聞き込んで細かな音符割り、ブレス、滑舌の癖まで紙にメモして再現を試みた。が、何曲試しても点数は上がらない。採点バーの動きさえ聞き取ったものと合わない。

諦めてワンフレーズずつ止めながらガイドメロディを聞いて忠実に歌うと、納得いかないが点は上がった。
IMG_3511.png

そのうち、複数の曲で上位にいる常連さんの存在に気づいた。
99点台の歌とかどんだけ上手いんだろう?
ところが聞いてみると、え?何これ?上手い下手じゃない、変。なんで全部テヌートで歌ってるの?初期設定のボカロ?
上位の歌を何人か聞いてみると、同じような歌い方が多い。たぶん本来高い歌唱力の持ち主たちが攻略目的でわざとやっているのだろう。

さらにポケカラでは転調しても採点できることがわかった。

ここで店鳥はユーレカ!と叫んだ。
そうか、採点はAIがやってるんだから、原曲からボーカルだけを抜き出して入力された歌声との一致を判定する技術なんかあるわけがない。
転調できるということは、基準はMIDIデータだ。誰かが入力したMIDIから採点バーとガイドメロディが作られている。

やがて店鳥は自分がとんでもない見落としをしていたことに気付き我が愚かさに頭を抱えた。
なんということ!ヒントは最初から目の前にぶら下がっていたのに!
結果画面の五角形に注目してほしい。各項目の分母を全部足すと100になるではないか。この分子の合計が得点だったのか。(チュートリアルに書いてあったっけ?わかんない)

【POKEKARA採点の各項目を分析しよう

ここで各項目の攻略法を分析していきましょう。
あくまでも推測です。他の採点カラオケをしたことがないので汎用性ないかもです。

ロングトーン(5)

規定の長さ以上に伸ばしたかどうか。フレーズ最後のロングトーンをまだ発声しているうちに点数が表示されることから、音の終了位置を跨げば判定され、長すぎる分には問題ないとわかる。テヌートさんたちがスタッカートをしないのはこのためだろう。なんなら「っ」や「ん」なんか無視して長音にした方がいいのか?

音程(35)

最重要項目だが、チューナーで隣の音との境目を越えなければ判定OKっぽい。ざっくり言うと4分の1音までの狂いは許容されるようだ。機械と人間の感性の差すごい。もしかしたら後述のテクニック項目に関わるポルタメントに対応するため半音くらい許容している可能性もあるが(採点バーは光る)、点数への影響は検証できなかった。

リズム(15)

各音の開始位置の一致、要は太鼓の達人なのでは?フライングで採点バーを反応させてもここは得点にならず、逆に音程が合ってなくても音検知のタイミングさえ合えば得点になるという仕組みではないかと推測。判定はかなりシビアであり、歌詞の子音が考慮されていないため、滑舌が苦手な身には厳しかった。

安定感(30)

一つの音の中でのピッチや音量の変化を測り、後述のテクニック項目と関係ない無駄な動きがあると減点される?テヌートさんたちの最大の狙いはここだろう。歌わなくても勝手に20点くらいつくことから、この項目が減点方式なのでは?と推測した。「〜しなければ加点」より「〜したら減点」の方がアルゴリズムとしてしっくりくるし。

抑揚(15)

フレーズごとに点数が表示されることから、曲全体を通しての抑揚は採点できないはず。ならば各フレーズ内での抑揚なわけだが、ガイドメロディのピアノ音が減衰音であることから、クレッシェンド/デクレッシェンドなどの表現は関係なく、各音に設定されたベロシティ(強弱)値に近いかどうかで判定されるのでは?それならテヌートでも抑揚点が取れる。太鼓の達人の技術と同じならば、音の開始位置で判定するのだろう。ガイドメロディから強弱を聞き取り、意識して歌ったら少し点が上がった。しかし伴奏にピアノが入っていると、ガイドメロディの音色が強弱の聞き取りにくいビブラホンで代用されてしまい、設定値の推測が不可能となる。


結果画面下に「テクニック習熟度」という欄がある。ポケカラではテクニック判定がある箇所を採点バーの目印で教えてくれる。

下記の3種類があり、項目別に推測。

「しゃくり」一つの音の中でピッチが下から上へ動くか判定

「ビブラート」一つの音の中でピッチが上下に波型に動くか判定

「モルデント」滅多に出てこなくてよくわからなかった。検索しても諸説ある。力んで歌ったら判定されたけど、音量の動き?

五角形で点数の配分が公表されているからには、これらのテクニックは得点に関係ないはず。頑張れば結果画面右のバッヂの色で褒めてもらえるが、安定感が下がるリスクがある。


ここまでを踏まえて順位の分母5桁の人気曲に挑戦し、最終結果はこんな感じであった。
IMG_3593.pngIMG_3630.png
※ポケカラでは途中で中断しても歌った部分までの平均点が結果の得点となり順位にも反映される。一方長く歌うほど累積の合計点が上がりD〜SSSまでの評価となるため、高得点なのに低評価があり得る。右は実験だから公開しなかったが、意図的に得意な部分だけで切って上位を狙う人も多い。


まだ分析が足りないのか、実践力が足りないのか、日和っちまったからか、99点には手が届かないまま時間切れで攻略作戦は終了となった。


【終わりに】

時間切れって何かって?

ええ、雛鳥が夏休みに入ったのでね。奴がいる時は鼻唄もまともに歌えないんですよ。

夏休み明けに再開するかは未定です。
なぜなら高得点を目的に歌っても所詮音ゲーでしかないことがわかったし、かと言って採点を気にしないでポケカラなんてもうできない身体になってしまったものですから。
これを読んだ人が同じ呪いにかかったらごめんなさいなのであります。

※「ポケカラ」で検索してきた方へ。このブログはイベント出展者の共用ブログです。コメント等あればtwitterX https://x.com/cafetriomphe/status/1684843389584584704?s=46&t=ivqanj4oSBijHQcnnJ2l_gへお願いします。

posted by トリオンプ文化祭 at 15:07| Comment(0) | 2020年春のおんがくまつり | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする